アヤックス(オランダ)は欧州CLデビューとなったコートジボワール代表FWセバスティアン・ハラー(27)の4得点の活躍で、スポルティング(ポルトガル)に大勝した。190センチの長身エースは、前半2分にこぼれ球を頭で押し込み先制点を奪取。同9分には、クロスにスライディングで押し込むと、後半6分には再びクロスに合わせ、ハットトリックを達成した。勢いは止まらない。同18分には、ゴール前のCB間でボールを受けると、巧みなファーストタッチで相手を置き去りにし、GKとの1対1を沈めた。

ハラーは、UEFA公式サイトで「感情的になり過ぎないようにした。なぜなら、この試合が夢だった。だから戦術的にも、フィジカル的にも、自分の仕事をすることだけに集中していた。もちろん目の前の相手にも。そして今日、チームメートに全てのことに感謝したい」とコメント。そして「まだ信じられないよ。まるで夢のようだ。このようなことが起きるなんて、予想できなかった。ただうれしいし、今夜を楽しむよ」と余韻に浸っていた。

UEFA公式サイトによると、ハラーはミラン時代の元オランダ代表FWマルコ・ファン・バステン氏に続き、史上2人目となる大会初出場で4得点をマークした選手となった。さらにデータサイト「Who Scored.com」によれば、ハラーは両チーム最多の5本のシュートを放ち、4本がゴールという驚異的な結果をマーク。試合の評価点は、文句なしの10点満点をたたき出した。

ハラーは昨冬ウェストハムから加入。アヤックスのクラブ記録となる移籍金2050万ポンド(約30億円)で完全移籍を果たした。今季もリーグ戦で4戦4得点。好調さを欧州CLの舞台でも発揮した形となった。