新型コロナウイルスまん延の影響で破産申請をし、勝ち点12を没収されたイングランド2部ダービーのウェイン・ルーニー監督(35)が、今後もクラブを指揮する意向を示した。複数の欧州メディアが報じた。

ルーニー監督は、クラブの財政状況を理解していたら昨季監督を引き受けたかどうか分からないとした上で「私はクラブのために戦う。困っているスタッフたちを見捨てたりしない。彼らにはチームを率いる人間が必要だ」と話した。

ダービーは今季8試合を終えて2勝4分け2敗。勝ち点12を没収されたため、現在勝ち点マイナス2で最下位となっている。

ルーニー監督は、クラブが破産申請をし、現在管財人の管理下に置かれていることをテレビを見て知ったという。その上でモリス・オーナーについて「これは自分の意見だが、誠実さや真心が欠けていると思うし、手続きが正直に行われたとは思わない」と批判。「8月9日から話をしていないし、電話もメッセージも、何もない。リスペクトに欠けると思うし、コミュニケーションはとても重要で、それがあれば良いニュースでも悪いニュースでも対処できる」と話した。

ルーニー監督は20年11月から暫定的にダービーを率い、2カ月後に正式に監督に就任。チームは昨季最終戦で3部降格の危機を逃れた。

管財人によると、クラブの負債は数千万ポンド(※1000万ポンドは約15億3000万円)にのぼるとみられ、イングランド・フットボールリーグのルールに抵触することが分かれば、さらなる勝ち点没収もあり得るという。