ラルフ・ラングニック氏(63)が今季終了までの暫定監督に就任することが決まったマンチェスター・ユナイテッドで、現時点でチームを率いるマイケル・キャリック暫定監督(40)がポルトガル代表FWクリスティアノ・ロナウドについて言及した。

ESPN電子版によると、ラングニック氏の就任にともない再びコーチに戻るキャリック暫定監督は、英メディア等でしきりに報じられている「ロナウドはプレス戦術のチームではプレーできない」という見方について「根拠のない作り話だ」と断定。「ロナウドは何年も、十分な数のクラブでいろいろな戦術のもとプレーし、ゴールを決め続けてきた。今後も得点し続けるのは間違いない」と話したという。

シャルケやホッフェンハイム、ライプチヒなどの指揮官を歴任してきたラングニック氏は、リバプール・クロップ監督とともに「ゲーゲンプレス(相手にボールを奪われた瞬間にプレスをかけボールを奪い攻撃に転じる戦術)」の創始者といわれる。英メディアでは、インテンシティ(強度)の高いプレス戦術を36歳のロナウドが1試合を通じて行うのは難しいと報じられているが、キャリック暫定監督はそれを否定した。

ラングニック氏はまだ英国の労働許可証を取得できておらず、暫定監督として実際にチームを指導するのは12月中旬からになる可能性もある。そのため2日のアーセナル戦はキャリック暫定監督が指揮する予定。キャリック暫定監督は「ラルフは長い間、多くのクラブで成功してきた実績がある。選手たちも(ラングニック氏が指導する)数日後、数週間後を楽しみにしているはずだ」と話した。