史上最多13度の優勝を誇るレアル・マドリード(スペイン)が、フランス代表FWカリム・ベンゼマ(34)のハットトリックの活躍で3-1とパリ・サンジェルマン(フランス)に勝利。2戦合計3-2で準々決勝進出を果たした。

第1戦を0-1で落としていたRマドリードは、前半39分に相手FWエムバペに先制ゴールを許し、一時、2戦合計0-2となる苦しい展開。

しかし後半16分にベンゼマが前線からの激しいプレスで相手GKドンナルンマのパスミスを誘う。このボールを奪った左サイドのビニシウスが中央へ折り返し、ベンゼマが右足で同点ゴールを流し込んだ。

さらに同31分にはモドリッチのスルーパスを受けたベンゼマが右足で勝ち越しゴール。2戦合計でも2-2と並んだ。

すると直後のパリSGのキックオフで、Rマドリードの選手たちは再び猛然とプレスをかけた。最後は相手DFマルキーニョスのミスパスをベンゼマが右足ダイレクトでシュートし、この日3点目のゴールを奪った。2戦合計でも3-2と大逆転を果たした。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチはもちろんベンゼマ。34歳80日でのハットトリック達成は欧州CL史上最年長記録。20年に34歳63日のジルー(当時チェルシー)がセビリア戦で3得点したのを上回った。

また最後まで全力でボールを追い、好パスを供給し続けたモドリッチは36歳とは思えない若々しいプレーぶりで、陰の立役者となった。

ベンゼマは「僕らにはファンの力が必要だったし、これは彼らのための勝利だ。難しい試合だったが、最後までこちらが押し続け、勝利にふさわしかったと思う。第1戦は0-1で敗れたが、今日は本拠地のファンが最後まで後押ししてくれた」と喜んだ。