22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会が1日(日本時間2日)にドーハで行われ、7大会連続出場の日本はスペイン、ドイツ、コスタリカとニュージーランドの勝者とともにE組に入った。

<展望>今大会の1次リーグで唯一、優勝経験国が2チームそろった「死の組」。とはいえ、実際はスペインとドイツの「2強」か。初戦でスペインが大陸間POの勝者(コスタリカかニュージーランド)と、ドイツが日本と対戦し、第2戦で直接対決。両国のW杯での対戦成績はドイツの2勝1分け1敗だが、直近の対戦は10年大会の準決勝で、スペインがDFプジョルのゴールで1-0と競り勝った。

・スペイン(世界ランク7位)

徹底的にボールを握って戦うスペインのスタイルは今大会も不変。ストライカーらしいストライカーがいないのもいつもの通り。だが今季マンチェスターCからバルセロナに移籍したフェラン・トーレスがゴール量産の兆しを見せ始めてきたのは朗報だ。両サイドバックも攻撃志向。

・プレーオフ

コスタリカVSニュージーランド

コスタリカは守護神の35歳GKナバスが健在だ。14年W杯8強入りの立役者で、18年W杯も出場。Rマドリード、パリ・サンジェルマンと強豪で今もプレーし、大舞台に強い。ニュージーランドはエースFWウッドが10代で英国へ渡りプレミアリーグで活躍。17歳で代表入りし、13年たつ今もチームの顔。東京五輪にOA枠で出場し8強に導いた。ナバス対ウッドの「矛盾」対決に注目だ。

・ドイツ(世界ランク12位)

36歳になっても守護神ノイアーの威圧感は圧倒的だ。最後方から味方を鼓舞し、安心感を与える。だから攻撃も機能する。元イングランド代表リネカー氏が「フットボールは単純なスポーツ。22人が90分間ボールを追いかけ、最後はドイツが勝つ」と話したような勝負強さも生まれるのだ。

・日本(世界ランク23位)

「予選と本大会で出る選手は変わるもの」とは主将のDF吉田。MF三笘ら東京五輪世代のさらなる台頭だけでなく、3月の代表メンバーから外れたMF鎌田やMF堂安ら実力者の巻き返しも期待される。森保監督の采配とともに、レギュラー争いの活性化もベスト8進出へのカギとなる。