サッカー日本代表MF南野拓実(27)が、プレミアリーグのリバプールからフランス1部リーグのモナコに移籍することでクラブ間が合意したと21日、スカイスポーツなど複数の英メディアが報じた。移籍金は総額1800万ユーロ(約26億円)に上るという。19-20シーズン途中にザルツブルクからリバプールへ加入した際の移籍金は、725万ポンド(当時約10億円)だった。今後モナコで、メディカルチェックを受けることになるようだ。

リバプールで加入3年目を迎えた昨季、南野はプレミアリーグ11試合3得点、FA杯で4試合3得点、カラバオ杯で5試合4得点をマークし、カップ戦2冠に貢献。出場機会が限られながらも、公式戦10得点を記録し、FA杯ではベストイレブンに選出されていた。

南野はかつて「試合に出場して最高のコンディションでワールドカップを迎えたいと思っています。レベルアップしないといけないと感じました。それらを踏まえていろいろ決断できたら」と自身の去就について、口にしていた。

モナコは21~22年のリーグ戦を3位でフィニッシュ。新シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は予選3回戦から出場する。

◆日本選手の高額移籍金 過去最高額は19年にMF中島翔哉がポルトガル1部ポルティモネンセからカタール1部アルドハイルに移籍した際の3500万ユーロ(約43億8000万円)とされる。01年のMF中田英寿が約32億円(ローマ→パルマ)、21年のDF冨安健洋が約30億円(ボローニャ→アーセナル)で、今回の南野の総額1800万ユーロ(約25億2000万円)はそれらに次ぐ高額移籍金となる(金額は当時。いずれも推定)。

◆モナコ バチカンに次いで世界で2番目に小さい国家、モナコ公国に本拠地を置きつつ、国境を接するフランスサッカー連盟に加盟して同国1部に所属するクラブ。1919年創立。16-17シーズンに、17季ぶり8度目のリーグ優勝。今季は3位。欧州チャンピオンズリーグは、03-04年シーズンに準優勝。チームカラーは赤と白。ホームスタジアムはスタッド・ルイ・ドゥ。