レアル・マドリードのフランス代表FWカリム・ベンゼマ(34)が17日、パリで開催されたフランス誌フランス・フットボール主催のバロンドール授賞式で同賞を初受賞した。「小さな頃から抱いていた夢を追い求めてきた結果」だと獲得できた理由を明かした。

スペイン紙アス電子版が同日に伝えた。

「大きな誇りを感じているよ。子供の頃を振り返ると、たゆまぬ努力をしてきたし、僕にとってこれは他の子供たちと同じような夢だった。ずっとそれが頭の中にあり、モチベーションになっていたんだ」

「僕にはジズー(ジダンの愛称)やロナウドなど、自分の人生に良いお手本がいくつもあった。これはハードワークやトレーニング、努力のたまものだけど、何よりも小さな頃から抱いていた夢を追い求めてきた結果だ。不可能なことなどないが、僕にとって本当に難しいことだった。成し遂げることができたが簡単ではなかったよ」

「代表を外された時期もあったが、できる限りいいプレーをして、バロンドールを受賞するという夢を持ちながら、ずっと努力してきた。自分のキャリアに誇りを感じている。このトロフィーを獲得するのは初めてだし、本当にうれしいよ。もちろん今後も努力を続けていくつもりだ」

またベンゼマは受賞するに至るまでにお世話になった人たちにお礼を述べていた。

「Rマドリードやフランス代表のチームメートに感謝しているよ。また監督や、僕の家族の一員のような存在である偉大な会長にも感謝したい。なぜなら会長は僕にRマドリードと契約を結び、プレーする機会を与えてくれたからね。あの日以降、いつも僕のそばにいてくれて、僕を支え、信頼してくれた。会長のことを尊敬しているよ。またリヨンの人たちや家族にも感謝している。彼らなしに僕がここにいることができなかっただろうからね。これは個人の賞だけど、チームの賞であることに変わりはない」

ベンゼマは昨季、Rマドリードが成し遂げた欧州チャンピオンズリーグ(CL)、スペインリーグ、スペイン・スーパーカップの3冠に大きく貢献し、さらに3大会全てで得点王に輝いた。今季はけがの影響もあり、まだ本調子とはいえないが、16日にバルセロナとのクラシコで先制点を決める重要な役割を果たしていた。(高橋智行通信員)