ドイツ2部リーグで、ニュルンベルクのMF奥抜侃志(かんじ)が加入後初ゴールをマークした。

0-1の前半38分、味方の縦パスに抜け出し、自らにパスを出すかのように前方へトラップ。シュートを打ちやすい位置にボールをコントロールすると、GKの動きを見て右足で流し込んだ。

持ち味のスピードを存分に発揮し、ブンデスリーガの公式スタッツによると、トップスピードは両チーム最速の時速33・61キロをマークした。

日本代表の森保一監督も注目する24歳のドリブラー。同監督は今月のドイツ、トルコとの欧州遠征後もそのまま残り、15日のニュルンベルクの試合を視察する予定になっていた。奥抜については大宮アルディージャ時代からチェックしていたといい「仕掛けられる、ハードワークできる。生で見てみたい」と話していた。

奥抜は18年に大宮ユースからトップ昇格。J2通算91試合14得点を記録し、昨年8月にポーランド1部グールニク・ザブジェに期限付き移籍した。そこで元ドイツ代表FWポドルスキとプレーし、技術を磨いた。ドリブル突破を武器にリーグ戦26試合4ゴール。今季からニュルンベルクに完全移籍し、リーグ戦出場7試合目で待望の初ゴールとなった。