韓国代表が18日、ソウル郊外で合宿をスタートする。26年W杯北中米大会アジア2次予選のタイ戦(21日にホーム、26日アウェー)に向け、調整に入る。大事な予選前だが、再びトットナムFW孫興民(ソン・フンミン)主将(31)とパリ・サンジェルマンMF李康仁(イ・ガンイン=23)のアジア杯中の“暴力事件”が注目された。

韓国のメディアは18日、2人の関係など、関連記事を多く掲載した。メディア専門媒体「エクスポーツ」は「タイ戦は問題外…李康仁問題解決できるか」のタイトルで、2人の関係回復に焦点を合わせた。通信社の「NEWS1」は「混沌(こんとん)の代表チーム…孫興民と李康仁が入った代表が合宿スタート」。「スポTVニュース」は「まだ腫れている指の孫興民が代表合流」など。

韓国代表は1月のアジア杯(カタール・ドーハ)で4強だった。一定の成績は出したが、問題が露呈したのは大会直後だった。準決勝のヨルダン戦の前に、李康仁ら若手数人が、夕食を早く済ませて卓球に興じるため、夕食会場を離れた。そのため、食事後に選手間のミーティングを予定していた孫興民らベテラン組ともめた。

その過程でもみ合いになり、孫興民が指を負傷した。韓国でその一件が話題になり、結局、李康仁がロンドンに飛んで直接謝り、孫興民も「問題ない」とコメントを出したが、韓国国内では「生意気だ」「サッカーじゃなく卓球代表になれ」など、李康仁へ非難が集まっていた。