日本で性的暴行で告訴されたスタッド・ランスのFW伊東純也(31)は、Sランスに貴重な勝利を贈り、チームがヨーロッパ舞台の夢を見続けることを可能にしていると、18日フランス紙レキップが報じた。

同紙は「Sランスのスティル監督はメッス戦(第26節、2-1)で決勝ゴールを決めた(79分)伊東純也のプレーに敬意を表した」と伝えた。スティル監督は「彼(伊東)は、考えすぎず、穴の底で沈まなかった。我々が彼のためにいるように、彼は我々のためにいてくれている」と話した。

またレキップは「伊東が事件発覚とアジア杯準々決勝イラン戦(2月3日、1-2)での敗退前の日本代表離脱以来、Sランスのリーグ・アンで6試合に出場した」として「ランス戦(2月18日1-1)の1アシストを決め、ルアーブル戦(25日、2-1)でペナルティーを失敗し、浮き沈みはあるのは確かだ」と指摘。「しかし彼の右サイドで常に急回転しているSランスと2026年まで契約を結んでいる日本代表選手(31歳、54試合、13ゴール)は、すばらしい後半の最後に、超音速の切り返しとゴール上隅への右足シュート(2023-24年で自身3ゴール目)の壮麗なシークエンス(連鎖)のおかげで、チームに勝利をプレゼントした。未だに9位ではあるが、ランスはヨーロッパ舞台の運命を勝ち取ることを夢見ることができる。」と評価した。

Sランスのキャプテン、ユニス・アブデルハミドは、同紙で「彼(伊東)に自信がつくだろう。それはポジティブなこと。なぜなら我々がラストスパートを開始するためには、選手全員が自信を持っている必要があるからね。」とコメントした。

さらにレキップは「Sランスは、その準備(ラストスパート)をするために、伊東をあてにしている。伊東は今週、2026年W杯予選対北朝鮮の2試合に向けて日本代表に招集されなかった」と日本代表選外について触れ、「日本代表の森保監督は選手を守りなかった、と説明しながら弁明していた」「彼のケースは自国で意見がわかれている」と伝えた。

レキップ紙の個人評価では、伊東にカドラと共にチーム最高の7点が与えられた。同僚の日本代表FW中村敬斗(23)は84分から途中出場していた。(松本愛香通信員)