バルセロナが将来に向け、ユニホームのスポンサーを検討する中、その候補に挙がるプーマの提示額と、現行の契約を結ぶナイキ社の金額をスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が29日に報じた。

バルセロナはナイキ社と28年までユニホームスポンサー契約を結んでいるが、その関係に満足していないという。これにより将来的に、ナイキ社、プーマ社、クラブのオリジナルブランド立ち上げという3つの選択肢があるとのことだ。

同紙がクラブ関係者から得た情報によると、バルセロナはプーマ社から10年契約、年間1億ユーロ(約160億円)というビッグオファーを受けているという。さらにこの金額はユニホームの売り上げ次第で1億2000万ユーロ(約192億円)に増加する可能性がある。また、契約ボーナスとして1億ユーロ(約160億円)が支払われるという。

一方、ナイキ社との契約は、設定されているタイトル獲得の条件を近年あまり達成できていないため、年間で受け取る固定の金額が5200万ユーロ(約83億2000万円)から4200万ユーロ(約67億2000万円)に値下がっている。これにロイヤリティボーナスが加算されるため、年間の総額は6600万ユーロ(約105億6000万円)となるが、プーマ社のオファー額からは程遠い。

さらにバルセロナのラポルタ会長が先日明かしたように、ナイキ社にいくつかの契約違反があったとのことで、すでにバルセロナは契約解除を申し出ており、両者は裁判沙汰になっている。そのため契約が25年で打ち切られる可能性が出てきた。(高橋智行通信員)