【ナッシュビル(米国)22日(日本時間23日)】5大会連続5度目のW杯出場を目指す日本代表DF長友佑都(39=東京)がギラついている。第2戦までに22人が出場する中、出番なし。ベンチでの盛り上げ役に徹している。どんな強豪もなぎ倒す覚悟で臨む決勝トーナメントに向けて、まずは第3戦スウェーデン戦(25日、ダラス)でのプレーを虎視眈々(こしたんたん)と狙う。

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急きょ報道陣に全公開となった練習の最後、長友が黙々とダッシュを繰り返した。クラブでも試合前によく取り組むルーティン。「その時」が近づいていることを予感させた。第3戦スウェーデン戦でピッチに立てば、アジア初の5大会連続5度目のW杯出場という偉業を達成する。

「モチベーションは誰よりも高いでしょ。そのために4年間やってきたので。絶対にチャンスはどこかであると思うので、絶対に諦めないです」

ここまでの2戦でプレーしていないフィールド選手は自身と体調不良で前節ベンチ外だったFW町野のみ。過去4大会では常に主軸として臨んでいただけに、もどかしさはある。それでもベンチの最前線に立ってイレブンを鼓舞する。「もうピッチに入っていますね。たぶんピッチにいるんじゃないですか、長友。見えるでしょ? そういうことです。だからピッチの中は12人で実質戦っていますよ」と笑わせた。

冗談に聞こえないほどチーム内での影響力は大きい。選出時から批判もあったが、選手ミーティングでスピーチして闘魂注入するなど、唯一無二の任務を遂行。MF遠藤主将の離脱など緊急事態にも対応できた背景には、間違いなくこの男の存在がある。主軸からはベンチでの振る舞いを「気持ちが強くなれる」と感謝されたという。

第3戦の先には決勝トーナメント1回戦の相手もちらつく段階になってきた。「できれば決勝とかでフランスと当たりたいのは本音ですけど、ただどこと当たってもそこをたたいて上にいかないといけない。その覚悟はみんな持っていますね。怖いチームはない」。

1秒でも出場すれば、アジア記録を塗り替えるだけでなく、日本としても22年W杯カタール大会の22人を超える、過去最多の23人がピッチに立ったことになる。誰からも愛され、慕われるこの鉄人がプレーするようなことがあれば、チームの一体感はより増加する。「まだまだいけますよ、代表は。これまた僕が出たら一気にボルテージ上がるんで、上げさせるんで」。出る準備はできている。状態は「1000%です」と言い切った。【佐藤成】

◆長友佑都W杯メモ 10年南アフリカ大会の1次リーグ初戦カメルーン戦でデビュー。不動の左サイドバックとして、全4試合に出場した。次の14年ブラジル大会の3試合、18年ロシア大会の4試合、22年カタール大会の4試合でプレーした。計15試合は日本最多となっている。

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