【ナッシュビル(米国)26日(日本時間27日)】 ビニシウス封じは任せろ。日本代表(FIFAランキング18位)は決勝トーナメント進出を決めたスウェーデン戦から一夜明け、練習拠点のナッシュビルで調整。29日(日本時間30日)のブラジル代表(同6位)との大一番に向け、DF冨安健洋(27=アヤックス)は世界屈指のアタッカーを抑え、歴史的勝利を挙げる準備を進めた。
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日本屈指の守備職人が、本気のブラジルの前に立ちはだかる。歴代最多5度のV経験を持つサッカー王国との一戦を前に、DF冨安は「W杯の舞台でブラジルとやれるのはなかなかないこと。楽しむべき」と意気込んだ。
今大会2試合に出場し、チュニジア戦で完璧なシュートブロックで貢献するなど、与えられたミッションを完遂。「チームのために自分のできる限りのことをやるだけ」と控えめだが、その存在感は際立つ。
次の任務は、FWビニシウス封じだ。世界最高峰のテクニックとスピードを誇り、1次リーグで3戦連発となる4ゴールを挙げているセレソンのエースをいかに止められるか。それが日本が勝利するためのポイントになる。
冨安は右センターバックで左サイドでプレーするビニシウスとマッチアップするとみられる。アーセナル時代にスピード豊かなアタッカー対策として右サイドバック起用もされた対人守備のスペシャリスト。プレミアリーグで得点王に輝いた孫興民やサラーといったアタッカーを抑えてきた1対1の強さで、カナリア軍団のエースを抑え込む。
度重なるけがに苦しみ、24年6月以来、代表から離れた。1年以上プレーできず、今年2月にようやく復帰。昨年10月に日本が歴史的勝利を挙げたブラジル戦はスタジアムで見守るしかなかったが、今回は充実感を抱いてピッチに立つ。5月の国内合宿から繰り返してきたのは「ここにいて、代表の一員としてサッカーできることは当たり前じゃない」という言葉。今プレーできていることを大切にし「どこが相手でも、そこを忘れずにプレーしたい」と思いをぶつける。
W杯優勝に向けて、ここからは世界の難敵との戦いが続く。ブラジルはその最初の関門。右サイドの守備を任される背番号22が、対峙(たいじ)するビニシウスを抑え、世界を驚かせる第1歩とする。
◆ビニシウスとは 左サイドからゴールへ向かう鋭いドリブルが武器。しなやかなタッチとスピードで相手を一気に抜き去り、得点力も高い。所属するRマドリードで25-26年のリーグ戦36試合に出場し、16得点5アシスト。左からのカットインが確立されており、16点中14点が右足に偏る。今大会は4得点1アシストし、チーム全7得点中6点に絡んでいる。また、DFラインの背後でパスを受けた回数は13。これはセネガルFWマネ、フランスFWエムバペと並んで今大会最多。カウンター攻撃の主役となるストライカーだ。


