【ナッシュビル(米国)26日(日本時間27日)】大一番を前に、朗報が届いた。14日に行われたW杯北中米大会1次リーグ初戦で左ひざを負傷した日本代表MF久保建英(25=Rソシエダード)がボールトレーニングを開始。決勝トーナメント1回戦ブラジル戦(29日、ヒューストン)の欠場は濃厚だが、順調な回復ぶりを披露した。日本がまだ見ぬ8強入りを懸けた2回戦以降に復帰すべく、背番号8が急ピッチでリハビリを進める。
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スウェーデン戦から一夜明け、久保の笑顔がピッチを彩った。全体練習スタートから約30分後に姿を見せると、メンター役のMF南野とともにジョギングを開始。左ひざの状態を確かめるように、新旧背番号8がコートを3周した。その後もステップ動作をテストするなど、スパイクを履いて芝生の上で体を動かした。
約20分間汗を流すと、1度施設内に入ったが、左ひざ付近にテーピングを巻いて再登場。今度はよりスピードを上げたランニングやステップなどに取り組んだ。スタッフと2人で映像を撮りながら動きを確認。最終的にはボールを使って基礎練習やパスアンドコントロール、リフティングなどまでこなした。
久保の帰還が世界一への重要なピースとなる。初戦のオランダ戦では、右シャドー(トップ下)として献身的な守備はもちろん、高いサッカーIQで攻撃をけん引。0-1の後半12分にMF中村のゴールをアシストした場面では、左サイド深くまで進入し、相手のバランスを崩した。単独突破や味方との連係、苦境を打開する状況把握能力…。1人いるだけでチームにダイナミズムを与えられる存在だ。
オランダ戦での負傷後は車いすで会場を後にした。その後も左足を引きずるなど、状態は芳しくなかったが、ここに来てボールを蹴るまでに前進。5大会連続5度目のW杯出場を果たしたDF長友は「タケのためにも、もう絶対勝ち上がんなきゃいけない」と仲間全員の思いを代弁し、有言実行を果たした。
チームは2位で1次リーグを突破。第2戦と第3戦を治療とリハビリに専念するため、ベースキャンプ地にとどまった久保がプレーする機会を整えた。試合3日前のこの日に全体合流していない時点で久保のブラジル戦出場は厳しいが、2回戦以降に希望をつなぐ。ともにジョギングした南野は言った。「特にあいつは元気なので励ます必要はないですね」と笑いつつ「順調そうでしたよ。あとは試合に出たらアドレナリンが出たらやれるだろうと。タケも『やれます』と言っていたので大丈夫だと思います」と明かした。至宝の完全復活は近い。【佐藤成】
◆久保建英の負傷経過
◆14日 オランダ戦で相手DFと接触し、左ひざを強打。自ら要求して途中交代。
◆15日 MRI検査の結果、左ひざ負傷と診断。
◆19日 所属クラブが「軽傷」を発表。
◆20日 チュニジア戦を欠場。チーム同行はせず、治療とリハビリに専念。
◆22日 ランニングを開始。歩行も含めて約15分間繰り返した。
◆25日 スウェーデン戦も欠場。


