【ナッシュビル(米国)27日(日本時間28日)】日本を支える“デュエルマスター”が、ブラジル戦でも中盤で存在感を示す。16強を懸けた王国との決戦を2日後に控え、MF佐野海舟(25=マインツ)は「簡単な試合ではないのは全員が理解している。自分たちがしっかり持っているものを全員で準備してぶつけたい」と力を込めた。
「そこだけじゃない」としながらも「キーになってくる」としたのが、FWビニシウスの対応だ。攻撃に関わる全てで高い能力を持ち、得点もアシストもできる相手エースには、個ではなく集団として封じることをイメージする。「右サイドや近場の選手としっかりつながりながら、最終的に全員でつながってやれればいい」。ビニシウスが陣取る日本の右に、複数選手で包囲網を敷く考えだ。「自分たちの良さは、チームとしていい距離感で攻撃や守備ができるところ」。他の国にはまねできない、日本の強みを生かした戦いで、図抜けた個を沈黙させる。
チームとしての戦いを意識しながらも、局面では持ち前のボール奪取力でW杯で5度Vのカナリア軍団を弱体化させる。ドイツ1部で日本人初の2シーズン連続全試合先発を果たした今季、デュエル(球際の攻防)の勝利数でリーグ2位に輝いた。ハードさも求められるブンデスリーガの舞台で堂々の戦いをしたことは、この大舞台に自信を持って臨めていることにつながている。
昨年10月に歴史的勝利を挙げたブラジル戦の後に、恩師へ「足りないことだらけで、そっちに頭がいっています」とメッセージを送ってから8カ月。満足することなく常に小さな成長を積み重ね、今やビッグクラブから興味を示されるまでになった。再び訪れたブラジル戦は、この期間の変化を確かめる絶好のチャンス。「W杯という舞台で全く別物だと思っている」という相手を破ることで、チームと自身の成長を証明する。


