前回準優勝のフランス(FIFAランク3位)が1-0でパラグアイ(同41位)を下し、4大会連続で8強に進出した。

パラグアイの堅守に苦しめられたが、後半25分にエースFWキリアン・エムバペ(27=レアル・マドリード)がPKで先制。W杯通算19得点目は今大会7ゴール目となり、得点ランキングでトップのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(39)に並んだ。

世界的に話題となっているのは、相次いだ荒れたプレー。南米ではファウルを誘ったり、審判をあざむいたりする「マリーシア」が戦術的要素として根付いている傾向があり、この日もダーティーなプレーを連発した。前半34分にはパラグアイのMFアンドレス・クバスが、エムバペに激しくチャージ。クバスのファウルとなったものの、怒りをあらわにしたエムバペから両手で突き飛ばされた。両軍が入り乱れる展開となり、会場は騒然となった。

ただ、「マリーシア」を連発したパラグアイへのイエローカードは0枚。W杯でのパラグアイの警告ゼロは、1998年大会1次リーグ第3戦アルジェリア戦以来だという。

フランスメディアも警告ゼロを疑問視。「ル・パリジャン」では「挑発、ラフプレー、しかしアルビロハ(パラグアイ代表の愛称)へのカードはゼロ…ウズベキスタン人主審は何を考えていたのか?」との見出しで報じ、イルギズ・タンタシェフ主審に疑問を投げかけた。

記事では「パラグアイの選手たちは、執拗にそして極めて悪質かつ悪意のあるファウルを繰り返した。しかし、そのたびに主審の警告を免れ続けた」「パラグアイの選手が誰一人として警告を受けないまま試合が終わるという、最後まで茶番劇のような内容だった」と描写した。

さらに24年パリオリンピック(五輪)準々決勝のフランス-アルゼンチンでも、タンタシェフ主審は試合をコントロールできていなかったと指摘。「その試合でオフィシャルは5枚のイエローカードと1枚のレッドカードを提示し、最終的に試合は乱闘騒ぎで幕を閉じた。彼は明らかに、過去の過ちから何も学んでいなかったようだ」と厳しく書き連ねた。

【詳細】フランスが順当に8強入り、エムバペがPKで今大会7点目 ウナヒ2発でモロッコも勝利