前回準優勝のフランス(FIFAランク3位)が1-0でパラグアイ(同41位)を下し、4大会連続で8強に進出した。
パラグアイの堅守に苦しめられたが、後半25分にエースFWキリアン・エムバペ(27=レアル・マドリード)がPKで先制。W杯通算19得点目は今大会7ゴール目となり、得点ランキングでトップのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(39=マイアミ)に並んだ。これが決勝点となった。
フランスの名将ディディエ・デシャン監督(57)は、エムバペの主将としての成熟度を評価。フランスメディア「ル・パリジャン」の試合後インタビューによれば「彼は何も変わっていませんよ。皆さんが彼をまるで『独裁者』のように仕立てているだけです。彼は世間の特定のイメージ(独裁者というイメージ)とはかけ離れた人間です」と独特な表現で説明した。
「彼が発言する時は、チームを代表して話しています。自分自身の要望ではなく、他の選手たちの要望を私に伝えてくれることもあります。落ち着いたキャプテンであるためには、個人的な問題を抱えていないことが必要ですが、キリアンはまさにその通りです。彼はピッチ上でのパフォーマンスによってスポットライトを浴びますが、素晴らしいチームの中にいます。彼をキャプテンに選んだのは私ですから、当然誇りに思っていますよ」
この日はパラグアイがラフプレーを連発。前半34分にはパラグアイのMFアンドレス・クバスが、エムバペに激しくチャージ。クバスのファウルとなったものの、怒りをあらわにしたエムバペから両手で突き飛ばされた。両軍が入り乱れる展開となり、会場は騒然となった。
デシャン監督は相手のプレースタイルにも言及。「相手のベンチから向けられた暴言、特にいくつかの言葉にはへきえきしましたが、パラグアイを批判するつもりもありません。そういうもの(それがサッカー)です」と冷静に受け止めた。
さらに「挑発や暴言に惑わされることなく、プレーに集中し続けなければなりませんでした。私たちはサッカーをしようとしていましたが、相手は何でもありの状態で向かってきました」と憤りを示しつつ「ワールドカップは非常に厳しい舞台です。紙一重のところで勝負が決まります。選手たちが冷静さを保ってくれたことをうれしく思います」と評価した。
フランスは2大会連続で決勝に進出中。準々決勝(日本時間10日午前5時)では前回4強のモロッコと対戦する。


