[ 2014年2月14日0時49分 ]女子1000メートル

 滑り終えた小平奈緒(撮影・PNP)<ソチ五輪:スピードスケート>◇13日◇女子1000メートル

 メダル獲得の夢はかなわなかった。日本のエース小平奈緒(27=相沢病院)が、1分16秒45で13位と惨敗した。前回バンクーバー五輪で5位に入った1000メートルだったが、入賞(8位以内)にも届かなかった。

 レースを終えた小平は、ちょっぴり目を潤ませていた。「世界の(スピードの)進化についていけなかったのも悔しいところのひとつ…」と唇をかんだ。

 アウトスタートから、7位に終わった同組ヘザー・リチャードソン(米国)の背中を必死に追った。しかし、その背中が近づいてくることはなかった。600メートルの通過タイムが45秒85。「ブレードが氷にかんで、それが少しブレーキになったかな」(小平)。ソチのリンクに対応できず、スピードに乗り切れない。それどころか、後半は体のキレ、スタミナも奪われ、力尽きた。

 「4年間やってきたことは、全て、ソチのリンクでぶつけられたので、次につながる学びになった。急激に世界は進化しているので、それについていけるよう、もっともっとうまくなりたいと思った」

 打ちのめされた小平だが、下を向いてばかりはいられない。自分を鼓舞するかのように前を向いた。