ジャカルタ・アジア大会女子200メートル個人メドレーで大橋悠依(22=イトマン東進)は銀メダルで2冠を逃した。21日の400メートルに続き個人メドレー金メダルはならなかった。レース後は顔をおおって悔し涙を流した。

今大会は日本代表の平井伯昌監督(55)が、急性虫垂炎のため参加を辞退。母校東洋大の監督も務め、今も同大を練習場にする大橋は普段から常に見守られ指導を受ける。北島康介らを育てた尊敬する師匠の不在。不安はあったが、時にラインなどでアドバイスを受けながら、自らの泳ぎを見失わうことはなかった。

遅咲きの22歳。昨夏の世界選手権の女子200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得し、一気にブレークした。ただ400メートル個人メドレーは4位と表彰台を逃して「自分の泳ぎに悔いはないが悔しい」と涙した。

あれから1年、今月はパンパシフィック選手権、今大会で両種目メダル。最後の種目で昨年に続く悔し涙となったが、2年後の東京オリンピックへの糧にしていく。