名古屋ウィメンズマラソンで日本人最高の2位に入り、リオデジャネイロ五輪代表を確実にした田中智美(28=第一生命)が意外な「強敵」を明かした。一夜明けた14日に名古屋市内で取材に応じると、「飛行機、長いのが苦手なんです~」と苦笑い。日本からブラジルまでは合計20時間以上のフライトになるが、「ひえ~。大きなものが飛んでいるのが怖いです。良い映画があるのを願うのみです」と目を丸くした。

 成田空港がある千葉県成田市出身で、親も航空関係の仕事に携わっていたが、小さい頃から恐怖心は変わらないという。メダルに挑むリオ五輪では、まずは航空機との戦いに勝つ必要がある…、かもしれない。「耐えるしかない」と話す目は真剣だった。

 前日のレース後から友人などからメールはひっきりなし。レース後は「いつも寝られないんです。今日も一睡もしていません」と言いながら、スッキリした顔つきで、周囲からの祝福を喜んでいた。