陸上の世界選手権でマラソンに出場する日本代表がレースを2日後に控えた4日、ロンドンで取材に応じた。

 女子で23歳の安藤友香(スズキ浜松AC)は、約3週間前に左足首を痛め、3日間走れなかったことを明らかにした上で「乗り越えられた。あとは自分の力を出し切るだけ。メダル獲得を目指して頑張る」と力強く語った。

 同じチームの清田真央は「状態は上がってきている」と明るい表情。2012年ロンドン五輪代表の重友梨佐(天満屋)は「後半どれだけ(脚を)動かせるか。入賞を目指したい」と述べた。

 男子で3度目の出場となる川内優輝(埼玉県庁)は「(練習の)質、量ともに過去最高」と自信を示し、井上大仁(MHPS)は「入賞を越えるべきハードルとして課したい」と宣言した。ロンドン五輪6位の中本健太郎(安川電機)は「落ち着いて自分のペースを刻みたい」と話した。

 レースは6日に実施。観光名所のタワーブリッジを発着点に、テムズ川沿いや市街地を4周する。男子は午前10時55分(日本時間午後6時55分)、女子は午後2時(同10時)にスタートする。

 8位以内に入れば20年東京五輪代表のうち、男女各2人を決めるグランドチャンピオン(GC)レースの出場権を得る。