リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダリストの山県亮太(25=セイコーホールディングス)が14日、神奈川県庁で黒岩祐治知事(63)を表敬訪問した。9月24日の全日本実業団選手権の男子100メートルで、日本歴代2位で自己新記録となる10秒00をマークした報告を行った。

 山県は慶大入学とともに生まれ育った広島から神奈川に移住した。初めて訪れる神奈川県庁に「緊張しました。大学1年から神奈川にお世話になっているので、このような形で報告できて光栄です」と笑みをこぼした。

 桐生祥秀(21=東洋大)が9月にマークした9秒98が流行語大賞候補になっていることについて「日本記録は素晴らしい。でも僕は9秒8台を出したい。9秒8ならまた大きなインパクトになるし、陸上界も盛り上がる」とさらに上を目指すと誓った。

 10月中旬から既に冬季練習を始めており、「トップスピードが足りていない。スピードを上げた練習を重点的に行っている」との課題も明かした。

 黒岩知事は山県と握手を交わし「いよいよ東京五輪まで1000日を切りました。心から山県選手を応援しております」と激励した。