陸上男子5000メートル日本記録保持者の大迫傑(26=ナイキ・オレゴンプロジェクト)が、国内初マラソンで自己ベストを大幅に更新する、日本歴代5位の2時間7分19秒を記録。日本人トップの3位でゴールし、20年東京五輪のマラソン代表を決めるグランドチャンピオンシップ(GC)出場権を獲得した。優勝は2時間5分47秒のモーエン(26=ノルウェー)。

 大迫は自身2度目のマラソンで、序盤は給水でドリンクを取り損ねるなど経験不足な面も出た。それでも、川内優輝(30=埼玉県庁)、リオデジャネイロ五輪代表の佐々木悟(32=旭化成)ら日本人招待選手が次々に先頭集団から脱落していく中、30キロ過ぎまでトップ争い。その後も大きく離されることなく、粘りの走りを見せた。

 大迫は「自己ベストが出てうれしい。もう少しトップ争いに入れれば良かったんですが、粘れたので良かった。(GC出場権は)自分の走りをすれば付いてくると思っていたので、予定通り。東京五輪についてはまだ具体的に考えていない。目の前のレースに集中したい」と話した。

 6位の上門大祐(大塚製薬)、7位の竹ノ内佳樹(NTT西日本)もそれぞれGC出場権を得た。川内は日本人4位の全体9位で、GC出場権には届かなかった。