日本勢31年ぶりにボストンマラソンを制し、来年度からのプロ転向を表明した川内優輝(31=埼玉県庁)は1時間4分35秒の日本人5位、全体14位だった。

 ボストンマラソンから中5日となる初の実戦。疲労が色濃く、しかもスタート時の気温は20度を超える暑いコンディションのレースだった。序盤でアフリカ勢に差をつけられたが、苦手としていた暑熱への対処に手応えを示した。

 特注の帽子、サングラスを身に着けただけでなく、この日は給水はすべて取り、首筋や太ももに水を掛ける場面もあった。暑さなどを理由で、20年東京五輪の挑戦に否定的な立場を取っている川内だが、レース後の会見では「しっかり準備をすれば、30度前後の気温でも全然戦えるのかな」。

 過去、夏の世界選手権には3度出場しており、日本陸連とも協力し、暑熱の知識、対策を積み重ねてきた。「25度以下の世界大会なら、まだまだやれるという自信がつきました」と話した。