全国都道府県対抗女子駅伝が13日、京都・西京極陸上競技場発着(9区間42・195キロ)で行われる。

2年連続で県代表に選出された浜松開誠館の牛佳慧(3年)は、昨年のリベンジを期している。前回大会で7区を任された牛は前半からハイペースも、ラスト1キロで息切れ。区間17位に終わった。「ペース配分がうまくできなくて、足が止まっちゃいました」。

マラソンでソウル五輪5位入賞を果たした母の遺伝子を受け継ぎ、昨年の3000メートル、5000メートルの記録で県高校女子1位となった。だが、全国総体では予選敗退し、実績を残せなかった。年末年始の県選抜合宿でも調子が上がらなかったが、同合宿に参加した、一昨年の世界選手権マラソン代表の清田真央、安藤友香(ともにスズキAC)の姿を見て「オーラを感じました。練習に取り組む姿勢も参考になった」と刺激を受けたことを明かした。

高校生活最後の駅伝レースとなる大会に向け「他の選手も良いので、当日走れるか微妙ですが、自分としては絶対に出たい。去年の借りを返して、優勝に貢献したい」と力を込める。サラブレッドとして周囲の期待を受けてきた18歳は、集大成として京都の地を駆ける意欲を見せた。【河合萌彦】

◆牛佳慧(ぎゅう・かえ) 2000年(平12)9月9日生まれ、浜松市出身。小5時にチーム細江で陸上(長距離)を始める。浜松開誠館では駅伝部創設メンバーの1人。母は元マラソンランナーでソウル五輪5位入賞の趙友鳳(ちょう・ゆうほう)さん。178センチ、55キロ。血液型AB