男子マラソンの川内優輝(32=あいおいニッセイ同和損保)がアシックス社とアドバイザリースタッフ契約を結び、2日、都内で会見を開いた。

マラソンやランニング用シューズ、スポーツアパレルなどの商品開発のアドバイスをしたり、PR活動に協力したりするという。

川内は長く同社のシューズを長く愛用している。今までは自費購入だったというが、今後はサポートを受けることができる。最新アイテムの導入に思いをはせ「いろいろなコーディネートをしていける。気が付かなかった発見あるかもしれない」と笑顔を見せた。アシックスは海外レースでのサポートも充実しており、それも契約に至った理由という。

3月末で埼玉県庁を退職し、プロとなった。今まで練習時間は2時間ほどに限られていたが、今後は「4時間でも5時間でもできる」。今までできなかった治療と練習の両立も可能となった。あらためて「今まで頭の中で思い描いてもできなかったことが実現できる。自分の可能性に楽しみな気持ちでいっぱいです」と心境を述べた。昨年、日本人31年ぶりとなる優勝を果たしたボストンマラソン(15日)がプロ初戦となる。