女子マラソンの鈴木亜由子(28=日本郵政グループ)が、東京オリンピック(五輪)への決意を年賀状にしたためた。「東京2020へ」との文字がプリントされた下に記したのは「得意淡然 失意泰然」。座右の銘にもしている言葉だった。

「結果や自分の状況が良いときでも浮かれずに落ち着いて行動し、失敗したり状況が悪いときでも落ち込まずに対処する」。そんな意味が込められている。

振り返れば、16年リオデジャネイロ五輪は5000メートルと1万メートルで代表入りしたが左脚の痛みに苦しんだ。1万メートルは辞退。前年の世界選手権で9位に入った5000メートルに絞ったが、予選落ちだった。そんな経験を乗り越えて、マラソンに挑戦。昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップでは2位に入り代表をつかんだ。「メダル獲得を目標に、自分の力を最大限発揮できるよう頑張ります」。浮かれる様子はない。明確に次の目標へと向かっている。