日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(63)が、東京五輪で使用可能になった米スポーツ用品大手ナイキの「厚底シューズ」の積極的な着用を勧めた。

東京オリンピック(五輪)男子マラソン代表の最後の1枠を決める大会でもあるびわ湖毎日マラソン(3月8日、滋賀・皇子山陸上競技場発着)の記者説明会が14日、大阪市内で行われた。

マラソンなどの記録更新が続出する厚底シューズについて、同リーダーは「使ってもいいということなので、どんどん使っていただいていい」ときっぱり。さらに「世界的に見ても、男女ともに世界記録は厚底シューズで生まれている。日本の選手も乗り遅れないように、使って記録を出していただきたい。ルールの中でOKになったことですから、どんどんそれを使っていただきたいと思っております」と持論を展開した。

この日は招待選手を発表。瀬古リーダーは、出場が決まった川内優輝(33)には「ここのところ走れてない。あまり期待はしていない。申し訳ないけど」とばっさり。厚底シューズには期待する一方で、川内には厳しかった。【南谷竜則】