自己記録9秒98の小池祐貴(25=住友電工)が、ライバルとの直接対決で刺激を受けた。追い風0・1メートルの条件下、10秒26で2位。優勝した山県亮太には0秒12及ばず「やっぱり『しっかり(自分の理想通りに)走らないと、普通に負けるんだな』と思いました」と正直な感想を口にした。

前回のレースで課題に挙げた中盤を修正したが、今度は序盤の起き上がる際にミスがあったという。

「あまり前半が良くなかった。『これぐらいでもしょうがないか』『(10秒)2台かかったか』っていう感じ。体の状態的にはタイムが出てもよかった。調子が良くても、どこかでミスを出したら、パフォーマンスは結構落ちると実感しました」

本格化していく東京五輪イヤー。今後も山県や、桐生祥秀、多田修平、今大会には出場しなかったサニブラウン・ハキームなどと、切磋琢磨(せっさたくま)しながら成長していく。