日本陸連は3日、理事会で決算報告を行った。2020年度の経常収益は約10億円で、2019年度の約32億円から約22億円マイナスだった。

19年度はマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)や、世界リレー大会など注目の大会があり、例年より10億円ほど多かった面もあるとはいえ、それ以上に新型コロナウイルスによる打撃が浮き彫りになった。

内訳として、特に目立ったのが事業収益。20年度は約8億3000万円で、前年度から19億円近く大幅減少となった。日本陸連の鈴木英穂事務局長は「コロナウイルスの影響で大会が中止になった。またオリンピックが延期になった影響もあり、大会の協賛金などスポンサー収入も減った。無観客開催が多く、入場料収入も少なかった。昨年はマラソンの日本代表選考競技会がなく、認定料がまったく入らなかった」など複数の要因を説明した。