男子100メートルで昨年初優勝した多田修平(25=住友電工)は、10秒41(無風)で準決勝2組6着に終わり、決勝進出を逃した。

自己ベスト10秒01の多田は、今大会を故障明けで迎えた。5月のセイコー・ゴールデングランプリ(GGP)を当日に棄権。左太もも裏の軽度の肉離れが原因だった。約2週間のリハビリや治療を経てスプリントの練習を再開し、徐々に調整のペースを上げてきたが、この日も左太ももには厚いテーピングが巻かれていた。予選は10秒32(向かい風0・2メートル)で1組2着で通過したが「ケガ明けで、動きとタイムは最悪。(左足を)無意識にかばってしまう」と話していた。

8人で争う決勝は10日午後8時30分から行われる。

参加標準記録(10秒05)を突破した上で、日本選手権で3位以内に入れば世界選手権(7月、米オレゴン州)の代表に内定する。