9年ぶりの出場だった中大は、初優勝とはならなかったものの3位に入った。藤原正和監督は「3位で安堵(あんど)が半分。優勝を目指していたので悔しさ半分です」と口にした。

1区の吉居大和(3年)が区間新に2秒差に迫る好タイムをマークし、トップでたすきをつないだ。指揮官は「8月は走り込みできず、9月に突貫工事で仕上げてきた。状態は6、7割。その中であれだけ走るんですから」。本番にしっかり間に合わせてきたエースの調整力をたたえた。

その後にチームは順位を落としたがあきらめず、国学院大と2位で並ぶ形で先頭の駒大を追走。アンカーを任された吉居の弟・駿恭(1年)は最後に力尽きたが、存在感を示した。

藤原監督は「スピードスター頼みではないチーム作りを心掛けてきた。全日本に向けて非常に見通しが立ってきた」と手応えをつかんだ様子。全日本、箱根の2大会で、さらなる上を目指す。

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