7月に米オレゴン州で行われた陸上世界選手権の男子100メートルで、五輪を含む世界大会で日本勢90年ぶりの決勝進出を果たしたサニブラウン・ハキーム(23=タンブルウィードTC)が17日、都内で凱旋(がいせん)報告会を開いた。

契約を結ぶプーマ本社で登壇し、「いつもアメリカで毎日練習を頑張って世界陸上で結果を出せた。サポートありがとうございます」と感謝。「米国でいつも決勝やメダルを取っている選手と日ごろから練習している。そういう舞台に立っても過度に緊張もしない。普段からトップレベルに触れているのが良い準備として成果に現れたのかな」と振り返った。

米国でフィッティングなども繰り返し開発したシューズで重視しているのは反発性と軽さ。「履き心地がよくて機能性もしっかり。地面に伝わる力を反発で返ってきて、それを組み込んだ走りできる。スパイクが進化しているのは、一競技者としてすごく助かってます」。今後求めるものを聞かれると、「結構目立つの好きなので、左右の色が違ったり、100メートルのスタートラインに立ってて、『ハキーム履いてるスパイク格好いい』というものを」と提案した。

会では同じく同社と契約を結ぶサッカーのフライブルクの日本代表MF堂安律(24)がビデオメッセージで登場。「これからは僕たちの年代が盛り上げていきましょう。世界を驚かせるように頑張りましょう」とエールを受けると、「刺激も受けますし、サッカーとは何かとご縁があるスポーツなので。率直にうれしかった。プレミアリーグとかお昼、時間あれば観戦してて。いつも香川真司さんにお世話になっているので」と説明していた。