第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が幕を開け、1区で関東学生連合の育英大・新田颯(4年)が3位相当でタスキをつないだ。

1万メートルで28分21秒14のタイムを持つ新田は、レース序盤で飛び出した。スローペースの後続集団を突き放す。残り1・5キロ地点で明大・富田峻平(4年)に追い抜かれてトップを明け渡したが、1位と14秒差で2区へつないだ。大学で陸上競技から退くと公表している男が、圧巻のラストランを見せた。

新田の快走にツイッターでは関連ワードが続々とトレンド入り。オープン参加のため、公式記録は残らないとあり、「幻の区間賞」との投稿が相次いだ。「ちゃんと認めてあげたい」「区間賞は個人としての記録なので正式に認めてあげても良いと思う」など、公式記録としての認定を望む声が上がっている。

出身校の育英大にも注目が集まった。「どこにあるの?」「どこの大学かわからなかった」などのコメントが集中。同大は18年4月、群馬県高崎市に開学された新設校で、大学の公式ホームページへのアクセスが集中し、一時は接続できない事態となった。

「関東学生連合」は03年の第79回大会から選抜チームとして編成されるようになり、15年から現行のチーム名となった。今大会では、昨年10月の予選会で落選した33チームの中から、本戦に出場経験のない16人が選出されている。前回大会では、14位相当につけた。

【箱根駅伝 往路ライブ速報】はこちら>>