駒澤大(駒大)がデッドヒートを制し、04年以来19年ぶり4回目の往路優勝を果たした。5時間23分10秒。史上5校目となる同一年度の3冠へ前進した。31秒差で2位に中大が入り、3位に青学大が続いた。30秒差の2位に中大。連覇を目指す青学大は2分3秒差の3位だった。

駒大の大八木弘明監督(64)はレース後の会見で「大変うれしく思っています。区間賞なしの往路優勝でしたが、選手がしっかり自分の役目を果たして、設定タイムを含め、しっかり走ってくれたからこそ優勝できた。最後まで粘るレースをしてくれた」と喜んだ。

12月に絶対エース田沢廉(4年)が新型コロナウイルスに感染。1週間練習ができなかった。監督は「(2区の)田沢は体調が悪かったので、3区まで我慢のレースだなと思っていた。4区、5区で何とかしてくれる。こういうメンバーで配置しました」と明かした。田沢については「急ピッチで作り上げました。2区をやってもらいたい選手もいたが、うんと返事をしてもらえなかったから、田沢でいくしかないと。負担をかけたが、彼がまとめてくれたので、往路優勝ができた気がしないでもない」。裏事情を明かしながら、田沢の走りもカギになったとした。

ルーキー山川拓馬(1年)を重要区間でもある山登りの5区に抜てきした。「山が得意とのことで、登りの練習をさせてみたら、いい感じで走っていた」。満を持しての投入だった。

年度3冠がかかる復路については「前半の6、7、8区まで確実につないでいきたい、9、10区で何とか逃げ切りたい。ある程度、攻めにもいかないといけない」と意気込んだ。

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