陸上女子1万メートルで日本歴代3位の記録を持つ不破聖衣来(2年=拓大)の姉、亜莉珠(ありす、23=センコー)が2区で力走した。

同駅伝は4回目の出場。妹は欠場したが、都大路でピッチを刻み、区間19位の13分3秒だった。「走りやすいところでもらった。私の実力不足で順位を下げる形になってしまったけど、こういうキッカケを与えてもらって、さらに頑張ろうと思いました。自分のいまの実力も分かった。今後につながる大会。得るものが大きかったです」と話した。

亜莉珠は高崎健康福祉大高崎(群馬)出身。ホクレンから、21年に滋賀を拠点とするセンコーに入社し、同年4月に創部された女子陸上競技部で走る。妹の聖衣来は昨年、故障で苦しんだ。そんなときに手を差し伸べたのが姉の亜莉珠だった。夏の阿蘇合宿で連れだってランニング。聖衣来が「楽しく走れたので気分転換になりました」と前向きになるなど、二人三脚で取り組んできた。

この日は西大路通を上ってから、北大路通を一気に下る起伏のあるコースを疾走。「監督に『序盤の上りで突っ込まないと、下りはつらくても自然と走れる。上りで差をつけないと勝てない。最初から行け』と言われて、それが頭にありました。前のチームを追うつもりで最初は狙ってついていった。上りきって下ってから実力の差が出てしまった。離れる展開になった。足作りもできていなかったです」と振り返った。

昨年12月に5000メートルで自己ベストの16分5秒00をマークした。冬の京都で得たものがある。これから先も、さらなるスケールアップを目指す。

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