NGT48真下華穂(23)のコラムは、2023年から「まっしーのスタンドからおじゃましも」とタイトルを新たにしてスタートを切ります。この2年間取り上げてきた得意ジャンルの野球に限らず、すべてのスポーツに目を向けて気になった選手を取材します。

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コラムを始めて3年目。新潟のさまざまなジャンルのアスリートの方を取材してきましたが、またすごい人と出会いました。

新潟アルビレックスランニングクラブの広田有紀さん。陸上女子800メートルの新潟県記録保持者で、今年4月から新潟大医歯学総合病院で研修医として働いています。種目の日本記録、そして医師になるという2つの夢を追っているんです。

眼科の開業医のお母さんの姿を見て、自然と医師を目指しました。陸上を始めたのは小学校5年生の時。学校の先生に誘われて新潟市の大会の800メートルに出場し、人と競う楽しさを知ったそうです。一昨年の日本選手権で2位になるなど、今は国内トップクラスの実力者です。

アスリートと医師。すごく忙しそうです。でも、「時間は作ろうと思えばいくらでも作られる。その中で本当にやりたいなと思ったことがこの2つでした」。陸上1本だったころは「自分を追い詰めすぎて練習がつらいと思うことがほとんど」。研修医の時間が加わったことで、さらに大変になったのでは…。「それが、やれることをやれるだけ集中できたから、今日の練習はオッケー!、と思うようになったんです」。

毎日1つでも自分ができたことを見つけ、自己肯定感を上げながら取り組む。陸上に専念していた時よりも精神的に充実しているようです。この二刀流、「やれなくはないな、と感じています」と笑っていました。

自分を認めてあげることはすごく大切。楽しく続けるコツなのかな、と。私も1つでも良かったところを見つけながら、ポジティブにアイドルをやっていきたいです。(NGT48 真下華穂)