小針陽葉(あきは、富士市立2年)が女子100メートルを制し、走り幅跳びに続いて個人2冠を達成した。0秒08差で佐野釉梨(ゆうり、静岡市立2年)が2位。男子3000メートル障害では昨年覇者の辻本桜寿(おうじゅ、浜松開誠館3年)が大会新記録を更新するも2位に甘んじた。競歩など一部を除き、上位6位までが全国総体(8月、北海道)の出場権を得た。

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男子3000メートル障害の辻本が大会新記録を出しながら連覇を逃した。自身の持つ東海高校記録(8分49秒32)には遠く、記録は8分57秒93の2位。ゴール前のスパート勝負で敗れ「悔しい」と唇をかんだが「全国につながる戦いができた」と前を向いた。

昨夏の全国総体では同種目で5位入賞。今年は大会第1日(16日)に行われた1500メートル(6位)と合わせ2種目で8月の全国総体(北海道)に出場する。「昨年は暑さに負けた」と話し、サウナスーツで練習するなど徹底して暑さ対策を行ってきた。残る課題は「今日のようなラストの粘り。全国に向けてしっかり準備をしていきたい」と意欲を示した。

高校から同種目に挑戦したアスリートは、各学年で歴代トップクラスの記録を樹立。さらなる活躍が期待される辻本は「速いよりも力のある強い選手になりたい。全国でも頑張ります」と北の大地でのリベンジを誓った。