陸上のアジア選手権男子400メートルで、日本歴代2位の好記録を残した佐藤拳太郎(28=富士通)が16日、羽田空港に帰国し、代表内定が確実となった8月の世界選手権(ブダペスト)での決勝進出へ意気込んだ。

佐藤は13日の男子400メートルで45秒00をマーク。ブダペスト大会と24年パリオリンピック(五輪)の参加標準記録(45秒00)を突破した。ただ、走り終えた後は「ここで44秒99を出せないところが弱い」と悔しさが募った。

4度目の世界選手権では決勝進出を目指す。そのためには準決勝で44秒台に乗せることが最低条件になると展望し「45秒フラットでは世界で通用しない。44秒50を切らないと決勝へは通過できない」と気を引き締める。

今後はスタートでの体の高さや前半でのスピードなどを動画で見直し、理想のフォームへと修正を重ねていく。「まだまだタイムの向上は狙えると思う。高野(進)先生の日本記録(44秒78)は超えないといけない」。1991年から32年破られていない記録を塗り替えていく。