男子は札幌学院大が6連覇を果たし、30度目の全日本大学駅伝(11月5日、愛知・名古屋~三重・伊勢)出場を決めた。最優秀選手に選ばれた大柳達哉(4年)が、全8区間のうち距離が2番目に短い4区(8・7キロ)で2位との差を5分以上に拡大した。

過去2大会は1区で区間賞に輝いていた大柳を4区に据えた鹿内万敬監督の采配がはまった。鹿内監督は「4区で差を広げたかった」と狙いを語った。大柳は「短い中でもリードは出せると思っていた。力を出し切れた」。中盤での快走がチームに勢いを与え、最終的に2位と17分以上の差をつける大勝につながった。

全日本大学駅伝で18位以内に入れば北海道の出場枠が2校に拡大される。22年は19位に終わっていた。鹿内監督が「過去最高が狙える」と評するメンバーで18位以内を目指す。大柳は「惜しかったけど、関東、関西との差を実感した。それがあったからこそ1年間練習に取り組めた」。順位を1つ以上上げることが至上命令だ。「北海道から2校出場できるようにして、後輩が安心して予選を突破して次のステージに向かえるようにしたい」と、大学最後の大会で後輩への置き土産にするつもりだ。【石井翔太】