サニブラウン・ハキーム(24=東レ)が男子100メートルで日本人初となる2大会連続の決勝進出を決めた。準決勝1組に登場し、自己ベストタイとなる9秒97(追い風0.3メートル)で2着。自身4度目の9秒台をマークし、ファイナルに進んだ。準決勝は3組に分かれて行われ、各組上位2着までと3着以下のタイム上位2人が決勝に進む。サニブラウンの9秒97は、準決勝全体で6番目の記録。決勝は、日本時間21日午前2時10分開始。準決勝2組に出場した柳田大輝(20=東洋大)は、10秒14の同組7着で敗退した。

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サニブラウンは今季、春先から本来の実力を発揮できなかった中、夏へ向けて調子を上げてきた。6月上旬の日本選手権決勝では左足をつり、10秒59(向かい風0・2メートル)で最下位となったが「10秒0くらいで走れるコンディションではあった」と前を向き続けた。

7月20日のスイスの大会では今季初の10秒0台となる10秒09(追い風0・3メートル)をマーク。世界ランキングで代表入りを果たし、何とか5大会連続の世界切符をつかんだ。

今大会の予選を10秒07(向かい風0・4メートル)で突破した際にも「明日が本番なので、今日はいい刺激を入れられた」と手応えを口にしていた。その言葉通り、勢いのある走りで駆け抜けた。

昨夏の決勝は7位。大会前には「メダルラインを狙っていければ」と雪辱に燃えていた。1年前と同じステージで、その悔しさを晴らしにいく。

◆サニブラウン・ハキーム 1999年(平11)3月6日、福岡県生まれ。ガーナ人の父と日本人の母を持ち、小3で陸上を始める。15年7月世界ユース選手権100メートル、200メートル2冠。同年世界選手権北京大会は200メートルに同種目世界最年少16歳で出場し準決勝進出。東京・城西高卒業後、オランダを拠点に練習し17年秋フロリダ大進学、拠点を米国に。23年4月から東レ所属。190センチ、83キロ。血液型O。