陸上の世界選手権男子100メートルで日本人初の2大会連続ファイナル進出を遂げたサニブラウン・ハキーム(24=東レ)と、走り幅跳びで日本男子初のダイヤモンドリーグ(DL)ファイナル表彰台に立った橋岡優輝(24=富士通)が7日、熊本・エコパーク水俣で行われた「地方企業からミライをスポーツフェス」に参加した。

地方企業からミライをProject実行委員会が「スポーツを通じて体を動かす素晴らしさ、人と人とのつながりを創出し、地域の一体感を高めること、子供たちの健やかな成長を後押しすること」を目的に企画、主催。この趣旨に賛同した2人が交流の輪に加わった。

事前の募集で集まった水俣市内の小中学生およそ250人に向けたクリニックでは、プロのトレーナーによる「足が速くなる運動教室」や「50メートル走」が実施された。ゲストで世界陸上では昨年7位、今年6位の実績を持つサニブラウン、DLファイナル3位の橋岡も子供たちと一緒になって体を動かし、約2500人の来場者を盛り上げた。

クリニック後半には、ご存じ、くまモンがサプライズ登場。日本を代表するご当地ゆるキャラからの挑戦を受けたサニブラウンと50メートル走の対決が行われ、日本人で唯一、複数回の9秒台マークを誇るサニブラウンが圧倒的な速さで格の違いを見せつけていた。

ほかにトークショーや抽選会も行われ、選手の直筆サイン入りシューズが本人から直接、当選者に渡されると、再び会場が沸いた。後援は水俣市、水俣市教育委員会、水俣商工会議所。賞品のプレゼンターとして水俣市の高岡利治市長も登壇した。

サニブラウン「熊本を訪れるのは初めてだったのですが、参加者のお子さんたちでなく、たくさんの地元の方が来てくれて、短い時間でしたが触れ合うことができて良かったです。熊本の象徴のような存在のくまモンとのレースも楽しめました。想像以上に速くてびっくりしました」

橋岡「子供たちと一緒に体を動かしたり、スポーツをしたりすることは好きなので、今日もたくさんのお子さんが集まってくれたのはうれしかったです。水俣市の皆さんや地元の企業の方々のおかげでこれだけの人たちが集まって、盛り上げてくれたことには感謝の気持ちでいっぱいです。これからも今回のようなイベントを、いろいろな地域でやっていくことができたらいいなと思います」