24年パリオリンピック(五輪)マラソン代表をかけたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が行われ、女子は鈴木優花(24=第一生命グループ)が2時間24分9秒で優勝、一山麻緒(26=資生堂)が2時間24分43秒で2位になり、上位2人に与えられる五輪代表に内定した。

3位は、2位一山と7秒差で細田あい(27=エディオン)、4位は加世田梨花(24=ダイハツ)が入った。

鈴木はゴール手前で帽子を取り、右手を突き上げてテープを切った。「こみ上げるものがあります。リラックスして走ることが出来ていたので、自分のリズムでいけば行けるという自信がありました」と振り返った。最後は一山とのマッチレースとなったが「世界と戦うには1番をとることを見据えていかないといけないと思っていた」と2位以内ではなく、トップだけを目指して走りきった。

2位でパリ切符をつかんだ一山は「陸上をしてきた中で一番うれしい2番です」と笑顔。トラックでは3位細田の追い上げを受けたが「ここで抜かれるわけにはいかない」とふんばり、2位を守った。夫の鈴木健吾(28=富士通)は途中棄権し、今大会で夫婦そろっての出場権獲得はならなかった。

レースは終盤に動いた。34キロ手前で一山が仕掛けトップに。いったん差が開いたが、鈴木が37キロ過ぎで2位集団から抜けだし、38・4キロで先頭に並んだ。鈴木はそこから一山をかわしてトップに立って逃げ切った。一山は2位で戻った国立競技場で細田の追い上げを受けたが、懸命の走りで振り切った。

パリ五輪のマラソン日本代表は男女各3枠で、残る1枠は12月以降のMGCファイナルチャレンジを経て選出する。当該大会で設定記録を上回る選手がいない場合は、今大会3位の細田が代表に選出される。

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