中央大の吉居駿恭(2年)がチームの覚悟をにじませるようなしぐさをみせた。

スタートの号砲を受けて27チームが走り出すと、早速先頭に躍り出た。直後、前を走るカメラを載せた中継車に対して、手を振り、もっと速く走るように促した。最初の1キロは2分45秒で入った。

吉井は3大駅伝初戦となった10月の出雲駅伝では3区区間11位に沈み、チームも7位と敗れた。エースの兄大和(4年)らを擁し、優勝候補にも挙げられる中での敗戦に、伊勢路の舞台で雪辱を期す思いがチーム全体に宿っている。