未舗装の山道などを走る「トレイルランニング」のプロランナー・松永紘明(43=藤枝市出身)が17日、「トレイルランナーズカップ藤枝2023」を同市で開催した。4キロと8キロの2つのコースに、県内外から約500人が集結。主催した松永も参加者と一緒に、汗を流した。

2年連続の地元開催に「うれしい。市や地元の方から多くの協力をもらって機会を得た。感謝したい」と松永。さらに最年少3歳児をはじめ、小中学生や家族連れが目立った4キロの部には「家族の絆、子供の成長を感じてもらって、毎年の思い出にして欲しい」と望んだ。

未舗装路の登山道に挑んだ参加者は、標高を上げるほど傾斜がきつくなるコースに、息を切らしながらも完走。8キロの部(男子50歳以上)で優勝した松沢勇さん(53)は「今年のコースは厳しかったが、勝ててよかった」と実感を込めた。この日、表彰式でプレゼンターを務め、競技にも参加したJ2藤枝の三好洋史副社長(36)は「地元でのイベントを通じ、今後も一緒に藤枝を盛り上げたい」と話した。

同競技で世界各国を転戦している松永。過去には170キロの「道なき道」を24時間で走破する山岳レースにも参戦。孤独で過酷なサバイバルレースについて「人生の縮図。本当の自分を見つけられる競技です」と魅力を語った。【山口昌久】