今夏のパリオリンピック(五輪)女子マラソン代表の鈴木優花(24=第一生命グループ)が1万メートルに出場し、33分21秒85で2位となった。スピード持久力の強化を兼ねた調整レースではあったが、1位のO.D.ニャボケ(ユー・エス・イー)とは1分45秒40差。「思ったよりもペースを上げられず、苦しい展開でした」と反省が先に立った。

「32分半」を1つの目安としていたものの、約50秒ほど遅れる結果となった。現在の段階を「トラックレースを利用してスピードを体になじませているところ」と説き、「耐え抜くレースはできた」と振り返った。

鈴木は昨年10月のパリ五輪マラソン代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝し、初の五輪代表に内定した。昨秋にはパリへ赴き、累積標高差438メートルの難コースを現地視察。その後はアップダウンのあるコースでの距離走なども組み込みながら、調整を続けているという。

今月28日のぎふ清流ハーフマラソン(岐阜)へかけてスピード持久力を高め、5月以降に米コロラド州でトレーニングに励む予定。約2週間後のハーフマラソンへ「3分20秒を基本としたベースよりもさらに引き上げて、パリへしっかりと向かっていきたい」と引き締まった表情で見据えた。