今夏のパリオリンピック(五輪)男子マラソン代表の赤崎暁(26=九電工)が地元・熊本で5000メートルに出場し、日本人3位となる13分30秒62となった。故郷での凱旋(がいせん)レースで好記録を収め「大きな声援をいただけて、すごくうれしかったです。スピードが戻ってきて良かったと思います」と充実感を漂わせた。

赤崎は昨年10月のパリ五輪マラソン代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で2位となり、初の五輪代表に内定。熊本県勢では3度五輪代表となった金栗四三以来、100年ぶりのマラソン代表となった。

昨秋には累積標高差438メートルのパリのコースを現地視察。その後は坂対策に励み、今年2月にはアップダウンが続く青梅マラソン(30キロ)を1時間29分46秒で制した。

約2カ月弱で迎えたこの日のレースでも安定した走りを披露。「手応えはあったので、これからもう一段階上げていけたら。自分の目標を見失わずにやっていきたい」と気を引き締めた。

同種目1位はベナード・コエチ(九電工)で13分13秒52の大会新記録を樹立。日本人トップは1万メートル日本記録保持者の塩尻和也(富士通)が13分24秒57で入った。日本人2位は米井翔也(JR東日本)の13分29秒29。38歳の上野裕一郎(ひらまつ病院)は13分40秒82をマークした。