陸上男子短距離でパリオリンピック(五輪)100メートル代表の坂井隆一郎(26=大阪ガス)が、新シーズンの目標に自身初の9秒台&9月の世界選手権東京大会400メートルリレーでのメダル獲得を掲げた。
8日、都内で世界選手権へ向けたイベントに登壇。初戦は4月中旬を予定しているといい「今季は世界陸上で活躍することが一番の目標」と意気込んだ。
坂井は100メートルで10秒02の自己ベストを保持するスプリンター。“カミソリスタート”とも称される鋭い飛び出しに定評があり、世界選手権には22年から2大会連続で出場している。初出場となったパリ五輪では400メートルリレーで1走を務め、5位入賞に貢献。桐生祥秀やサニブラウン・ハキームらとバトンをつなぎ「リレーメンバーとの結束も強く、頼もしい選手たちと走ることができた」と振り返った。
イベントでは、意外な素顔も明らかとなった。普段は1日5時間ほど練習するというが、ストレッチは「全くしない」と告白。関西大のころから時間をかけたストレッチはあまりしなくなったといい「多分ダメなんですけどね。でもやらなくなってケガをしたことはないですね」と打ち明けた。
これにはともに登壇したタレントのハリー杉山とじゅんいちダビッドソンも驚きの表情を浮かべた。ランマニアとしても知られるハリー杉山は「聞いたことない」としつつ「素人の僕が言うのもなんですけど、おそらくフォームが美しい。体へ負担もかかっているけれど、筋肉や筋膜をぱんぱんに張らないようなランニングスタイルだから」と“ストレッチ不要”の理由を推測。なぜかそのまま交代浴の重要性について語り始め「何の話でしたっけ?」と収拾の付かない様子を見せると、じゅんいちダビッドソンが「交代浴はやっているよ、という話です」と強引に総括した。
34年ぶりの東京での世界選手権まで約半年。坂井は「すごく盛り上がると思う。期待に応えられるよう、みんながその舞台にかけてきているので、良い結果を目指していこうと思う」と気を引き締めた。【藤塚大輔】

