陸上のセイコー・ゴールデングランプリ(GGP=日刊スポーツ共催)が18日、東京・国立競技場で開催される。男子400メートル障害の豊田兼(22=トヨタ自動車)は、9月の世界選手権東京大会参加標準記録(48秒50)の突破を狙う。
身長195センチの大型ハードラーは、昨年6月に日本歴代3位の47秒99を記録。昨夏のパリ五輪の悔しさを胸に、今季は世界選手権決勝進出を目指して突き進む。
◇ ◇ ◇
豊田の瞳は、世界舞台での躍動を見ている。
「3年後のロサンゼルス五輪を見据える上で、世界陸上はファイナル(決勝)で走ることが一番の目標」
今秋の世界選手権では95年大会7位の山崎一彦、01、05年大会銅メダルの為末大に次ぐ、同種目日本人3人目の決勝進出を目指す。その原動力となるのは、昨夏のパリ五輪で見た景色だ。
慶大4年生で初出場した五輪は、左太もものケガの影響もあって予選敗退。「出るだけで終わってしまった」と無力感にさいなまれた。
さらに悔しさが募ったのは、観客席から決勝を眺めた時のこと。4位に入ったデュコ(フランス)は、大会前の自己ベストが豊田よりも0秒27遅い選手だった。五輪で急成長する姿に「(決勝に)自分も立てたかもしれない」と重ねた。
「リベンジしたい」と決意し、今季にかけては400メートルのスピード強化に注力。体作りも見直し「体組成も上がり、過去最高くらいの筋肉量に増やした」と厚みも増した。
4月には世界最高峰ダイヤモンドリーグ厦門大会に臨み、非五輪種目の300メートルで日本新の34秒22。初出場で3位と健闘した。
大会連覇がかかるセイコーGGPでは世界選手権への道を開く。
「参加標準記録の48秒50の突破を目指したい」
パリからの成長を結果で示す。【藤塚大輔】

