注目種目の男子100メートルは、日本勢3人が予選で姿を消した。2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(26=東レ)は10秒37(無風)で組7着、3大会ぶり出場の桐生祥秀(29=日本生命)は10秒28(向かい風1・1メートル)で組5着、初出場の守祐陽(21=大東大)は10秒37(追い風0・1メートル)で組7着。全員が各組上位3人と各4位以下のタイム上位3人による準決勝へ進めなかった。
日本勢の予選敗退は15年北京大会以来、五輪では21年東京大会以来となった。
日本勢の最後に登場したサニブラウンの敗退が決まると、満員の国立競技場からため息がもれた。「悔しいの一言に尽きる」。今季は序盤から不調が続き、6月末には右股関節上部の骨挫傷を発症。7月下旬に完治したというが、今季ベストは10秒31にとどまっていた。「準備不足としか言いようがない」と受け止めた。
桐生は8月に9秒99を出したが、7月の日本選手権での優勝タイムは10秒23だったこともあり「自分のふがいなさが出た」と吐露。8月に10秒00を出していた守も力を発揮できず「大舞台で結果を出せるようにならないといけない」と言い聞かせた。
20日には、3大会ぶりの表彰台がかかる400メートルリレーを控える。ともに10秒00を出している柳田大輝、高校2年生の清水空跳(そらと)、200メートルで今季好調の鵜澤飛羽(とわ)らに加え、予選で敗退した3人の復調も必要不可欠。第3走者の有力候補の桐生は「心を切らさずに準備したい」と振り絞った。

